August 14, 2010 by 管理人
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群馬県の友人が「お布施100万円を要求された」といっていた。別の友人は東京で「戒名代が50~100万円だ」という。これまでお布施とは何かを考えたことがないのでちょっと調べてみた。
亡父の葬儀の記録には、「御布施44万5千円」と記載されていた。内訳をみると、村のお寺に7万円、隣村にある二つのお寺にそれぞれ5万円、楽人・役僧5人にそれぞれ3万円、葬儀のお経など(枕経、通夜、墓行、墓帰、中陰法要)7万5千円、院号8万円だった。
私が喪主だったが、自分で采配を振ることはなく、村の慣習ですべて村人たちの手伝い(52名)と葬儀屋が執り行ってくれた。香料、樒(しきみ)代、公民館・斎場使用料、写真代、送迎バス代、霊前燈、弁当、料理・・・すべての手配、出納を手分けしてやってくれる。無償奉仕であるが、最後に膳を出してねぎらう。葬儀(告別式)は葬儀社に任せる。費用は総額400万円(内葬儀代は100万円)を超えている。全国平均は231万円というがその内訳は不明だ。
”お布施の準備”によれば、御布施は、「財施(財を施す)、法施(真理を教える)、無畏施(恐怖を取り除き安心を与える)など、見返りを求めずに施すこと。人のためにできる限りのことをするという意味」だそうだ。説法をしてくれたお坊さんに「我が家は貧しいのでこのような布しか差し上げられません」といって、薄汚れた布を差し出した・・・
というインドの説話から「布を施す」が変化して御布施になったという。お坊さんはその布を継ぎはぎして袈裟をつくったというが、いまは袈裟も正絹の高価なものになっている。
今やお坊さんが高額のお布施を要求するとは情けない世の中になったものだ。お葬式の際のお布施は、全国平均54万9千円だ。東京・神奈川・埼玉では平均68万4千円で、東北の68万8千円に次いで高い。近畿では平均49万4千円だ。
戒名の本来の意味は、厳しい戒律を守って仏門に入った人が授かる名前のことで、修行をし、経典を勉強し、仏様の教えを学んだ証として与えられるもの。それが死者の場合でも、仏様の弟子として送るという「没後作僧(もつごさそう)」という考え方から、死後に与えられるようになった。
一般的に院号、道号、戒名、位号で構成されるが、その組み合わせは宗教・宗派によって異なる。浄土真宗では、戒名とは言わず法名といって、その前に”釋”が付き、釋□□、○○院釋□□のようになる。
葬儀価格表によると戒名に値段はないとしながら、戒名単体(2文字)の価格としては3万円~5万円のようです・・・と書いている。院号、道号、位号をつけると高くなり、100万円以上になることがあるそうだ。その一方で宗派・僧侶によって院号、道号、位号すべてを無料でつけてくれることもある。
今年6月に亡くなった友人は、一昨年に生前戒名を授戒した。自分の死後、残された家族が戸惑わないようにしておくためだといっていた。私も家族のために準備をしておこうと思うが、仏教徒ではないし、死後に僧になって極楽に行こうという気持ちはないので、戒名を得る必要性はない。
しかし、先祖が浄土真宗の慣わしに従って葬られ、戒名を授かっているので、私もその慣わしに従うのが自然なことだろう。家族は田舎の慣習をまったく知らないため、どうしていいか困ることになるので、葬儀はなしで密葬にするという選択肢もある。早めに決めて言い残しておきたい。
